坐骨神経は、人体で一番太くて長い下半身の神経です。
ペンの軸ぐらいの太さで長さは1m以上にもなり、腰からお尻、足全体の筋肉に関係しています。
坐骨神経が圧迫されることで起こる神経痛をまとめて「坐骨神経痛」と呼びます。
つまり、坐骨神経痛は病気ではなく、症状を示した言葉となのです。
症状の出る部位は、お尻、太ももの裏側、ふくらはぎ、すねまで、坐骨神経の走る場所に沿って広い範囲にわたります。
何となくピリピリとした不快な感じがあり、痛みに変わります。
お尻や膝の裏側には、しびれがでてくる場合もあります。
進行すると、連続して歩くと腰が痛くなり、足が引きつって歩けなくなり、休憩するとまた少し歩けるといった「間欠跛行」という症状が出たり、左右の足の太さに差が生じたりします。
坐骨神経の症状の経過や痛みの場所などは個人差があるので、中には坐骨神経痛と自覚しないまま我慢している方もいるようです。
痛みが強い時は無理に動かずに患部を冷やし、炎症を起こして過敏になっている状態を落ち着かせます。
市販の鎮痛剤があれば飲んでも構わないようです。できるだけ静かにしていましょう。
ただ、必要以上に安静にしすぎると体が弱ってしまいます。
痛みがおおむねおさまったところで、専門家のカウンセリングを受け、歪み矯正などの施術を。
骨盤のズレや関節のねじれなどで神経痛を起こしている場合もあるので、まずはプロにお任せすることが賢明です。
腰痛ベルトやサポーターなどは腰椎の負担を減らすだけでなく保温の効果もあり、持っているとよい補助器具です。
ただ、きついものを長時間つけ続けると骨盤がうっ血を起こしたり仙腸関節に歪みを起こす場合もありますので、専門家の意見をききつつ適度に使うこと。
適度な運動で筋肉を衰えさせないことも肝心です。
散歩は手軽ですし、ゆっくりと筋肉を使う運動は無理なく続けられるので、年配の方にはとくにおすすめします。
歩く前後にストレッチで体をほぐし、散歩後にもマッサージをするなど、体をいたわりながら行いましょう。